認知症徘徊コラム

【発達障害】デイケア・放課後デイへの一人通所にGPSの活用


 自閉症やADHDなどの発達障害の子どもを抱える保護者にとって、
「迷子」はとても悩ましいものではないでしょうか?

 デイケアや放課後デイサービスに通い始めると、高等部になるにつれ「一人通所」が原則とする所もあります。
また、子どもは視野は狭く「自分が迷子になってしまった」という認識がなかったり、迷子だと気がつくのが遅かったりと、障害の有無に関わらず特性を持ちます。
デイケアや放課後デイへの通所に「一人で通えるのか」、「ちゃんと自宅や施設までたどり着けるのか」とますます不安が募りますよね。

 2018年にドリームエリア株式会社が行ったアンケートによると、子どもの迷子対策として親がしていることは、目立つ服を着せる(27.5%)が1位、携帯電話を持たせる(20.1%)が2位、3位は集合場所を決める(16.8%)という結果でした。しかし「GPSを持たせる」といった対策はわずか0.2%です。

 今回は、発達障害の子供がデイケアや放課後デイサービスで一人通所をする際の迷子対策として、GPSを使うメリットやデメリット、活用方法なども紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

 

1.発達障害の子供がデイケアに一人で通うリスク

 デイケアや放課後デイなど施設と自宅までの距離が長いと、迷子になるリスクも高いです。
警察のお世話になることや、事件や事故に繋がる可能性もあります。

 近年、発達障害児を狙った犯罪が実際にある中で、大切な我が子が迷子になってしまうことは一瞬たりとも避けたいものですよね。

 自閉症や発達障害の子は、自分の言葉をうまく話せなかったり、自分が迷子になっていることが分からなかったり、方向感覚が分からない子もいます。
万が一の時に備え、事前に対策をしておく事をお勧めします。

2.「迷子になった」を想定しておく

 迷子になった時に冷静に行動できるように、あらかじめルールを決めておくと、安心感や気持ちに余裕が生まれます。

例えば
● GPSでSOSの出し方を覚えておく
● 困ったら近くの交番かお店に助けを求める
など、GPS機器の使い方や、周囲に助けを求められるよう練習しておくのも良いです。

 また、充電が切れてしまわないように、出かける前にはチェックするなどを習慣化して、しっかり迷子対策をしておきましょう。

3.発達障害でも安心!デイケアの一人通所にGPS端末

 発達障害の子の一人通所における迷子対策には、「名札」や「GPS機能付き携帯」などさまざまあります。
しかし、名札だけでは、子供が今どこにいて、どこを歩いているのか分かりません。
また、携帯電話を持たせても自分の居場所を上手く伝えることが出来ず使いこなすことができなかったり、どこかに置いてきてしまったりすることもあります。
そこで、より安心して利用できるGPS端末の活用をおすすめします。

 認知症徘徊GPSセンターでは、認知症高齢者の徘徊防止策として、GPSのレンタル・販売をしていますが、中には発達障害の子がデイケアに行くまでの道のりの迷子防止策として、レンタルされる保護者の方もいます。

メリット

 迷子対策として弊社のGPSを持つメリットは
● 子どもの居場所が簡単に携帯などから把握できる
● 子どもでも持ち運びしやすい重さと仕様
● 位置情報だけでなく移動経路も見られる
● 携帯より小さく、音・振動がないので本人にGPSの存在を気付かれない
の4つが大きく挙げられます。

また、弊社のGPSは自宅等から一定の設定距離を離れたらメールで通知がきたり、もしものときの救難信号として、SOSボタンを押せばその時点の位置情報をメールで知らせたりする機能も備わっており、防犯・事故防止にも役立ちます。

デメリット

 GPSをもつデメリットとしては、小さいので落としやすかったり、壊してしまう恐れがある事です。
しかし、大切な子どもの命は何にも代えられません。
迷子対策としてGPSを活用することで、安心感や気持ちの余裕が生まれるのも事実です。
弊社のオプション商品にはGPS専用のケース(ウエットスーツ地)があり、衣服に縫い付けることができます。
また、お守り型の袋のご用意もあるので、本人に気付かれず自然に持たせることが出来ます。
上手に活用していきたいですね。

4.GPS機器を破損・紛失してしまった場合は?

 それでは、万が一GPS端末を破損・紛失してしまったらどうなるのでしょうか。

 弊社では、利用規約 第5条(料金等)において、破損、紛失の場合の費用:12,100円(税込)を事務手数料として別途いただき交換対応をしています。
少しでも早く代替端末を必要とされている方が多いので、早急な対応を心掛けております。

5.まとめ

 本記事では、発達障害の子どものデイケア・放課後デイサービスの一人通所に、GPSの活用をおすすめしました。
発達障害の子に限らず、子どもの迷子は本当に心配になりますよね。

 現在位置と移動経路がわかるGPSは、親にとってとてもありがたい機能です。
また、近年では学校への携帯電話の持ち込みについて、制限を緩和する審議もありました。
 
 あらかじめ、迷子になった時の行動をよく話しておくと、いざという時に慌てずに落ち着いて対応ができます。
子どもの特性や家庭の事情を踏まえながら、子どもにとってベストな選択ができ、不安が少しでも減ることを願います。

参考記事
・厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 発達障害
・学校における携帯電話の取扱い等について(通知)
・利用規約 認知症徘徊GPSセンター
・GPS端末の特徴 認知症徘徊GPSセンター

https://www.ninchisho-haikai-gps.com/gps_rn/wp-content/themes/cure_tcd082/img/common/no_avatar.png

執筆:腰塚 侑香里(介護福祉士)
介護福祉士7年目の30代3児の母。介護職の楽しさを発信するためwebライターとしても活動中。大学卒業後、金融機関に就職するもやりがいを感じられず介護職に転職。デイサービス→結婚を機にリハビリ施設へ。介護士として毎日楽しく高齢者に寄り添いながら働いています。

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