IN NUMBERS

数字で見る認知症徘徊

現在の日本社会において「徘徊」の定義は広義であり、例えば自宅の中や介護施設の建物内、自宅から外に出ても広い意味で「徘徊」という言葉が用いられています。本数字は文献や省庁が公表したデータを参考にしていますが、前述の理由からも数字は一つの指標としてご認識ください。

認知症徘徊による行方不明 行方不明者のうち死亡
年間約1.7万人
認知症又はその疑いによる行方不明は17,479人
全国の行方不明者は年間約8万で、うち1.7万人超は「認知症又はその疑い」によるもの
1日1人が死亡
1日約1人が行方不明で死亡
平成24年のデータでは行方不明者のうち死亡して発見された人が359人(全体の3.7%)
徘徊時の年齢 要介護認定状況
平均79.0歳
70歳台~80歳台で全体の約80%を占める
介護認定済が66%
要支援が4%、要介護1~3が66%、その他16%
徘徊の回数 徘徊時間
60%以上が繰り返し
1回であった例は38.8%、60%以上が繰り返し
16時~17時が少ない
他の時間帯ではほぼ差がみられない
同居形態 認知症の診断率
同居者あり71%
配偶者か子供と同居が71%、独居が15%
70%が認知症の診断
疑いがあったが診断されていない22%、その他8%

認知症高齢者の徘徊に関する実態調査 : 平成26年度総括・分担研究報告書 : 平成26年度厚生労働科学研究費補助金 (厚生労働科学特別研究事業)/警察庁生活安全局生活安全企画課/令和2年における行方不明者の状況/警視庁/行方不明者届受理時に届出人から、認知症又は認知症の疑いにより行方不明になった旨の申出があった者