お金を持たさなくても、タクシーなどに乗車してしまい降車時に認知症であることに気づくケースもあります。徘徊がある場合は、まず最初に洋服や持ち物に名前や連絡先を記入しましょう。(アイロンプリントなども有効です)
万が一徘徊がしても「きっと●●にいるだろう」と予想ができると、初動時にも大きなヒントのひとつになります。仮にGPSを持ち出さず徘徊しても、行動パターンを把握しているのと、手当たり次第に探すのでは大きな違いがあります。そのためにも、GPSを活用することはひとつの効果的な手段となります。
サッシや窓など出入りが可能な場所に「補助錠」を取り付けているケースもあります。「補助錠」は防犯(外から開かない)が主目的のため、室内から取り付けるのでご自身で鍵を開けることもできますが、これまでのケースですとご自身で鍵を外す可能性は低いと考えられます。出入り口を玄関などに限定し、玄関に以下のような「人感センサー」を設置している場合もあります。
「補助錠」で出入り口を限定し、玄関などに人感センサー(チャイム)を設置しているケースもあります。送信機を玄関(1階)に設置し、受信機を夜間は枕元(2階)、日中は聞こえやすい場所に移動させる方もいます。受信機は音や光で動きを教えてくれますが、夜間熟睡により音に気付かない場合もあります。
夜間や急な外出時に家から出れないように外鍵を付けるケースもあります。「補助錠」と同様に室内から設置をするため、室内から取り付けるのでご自身で鍵を開けることもできます。また、火災や地震などの災害発生時に、ご本人だけで外に出られないということも考えられます。