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勇気を出して警察等に協力依頼を

認知症徘徊に気づき、心当たりがあるところは探したけど見当たらない。「もう少し自分たちで探そう」「いずれ戻ってくるから大丈夫」、「警察や行政、近所の人に迷惑をかけたくない」そんな想いで、警察等への相談が遅れる場合があります。高齢者の場合でも、健脚な方であれば1時間で5キロ移動する場合や半分の速度でも2~3キロ移動する場合もあります。認知症徘徊では早期に捜索することがとても重要となります。勇気を出して警察等に出来るだけ早く協力依頼をしましょう。

■認知症(又は認知症以外の何らかの疾患が原因)のご親族が行方不明となった場合の届出
(1)警察へ届け出る
(2)本人が居住する区市町村又は地域包括支援センターへ届け出る

■自ら捜索する場合
(0)できるだけ早期に警察や区市町村等に相談する
(1)捜索前に身近な人に相談する(家族、ケアマネジャー、近隣の方等)
(2)最後に見た場所、服装、携帯電話の所有有無等、捜索に必要な簡潔な情報を把握、整理する
(3)できるだけ複数人で捜索する
実際に捜索する人、電話等で心当たりの場所に連絡をする人等役割分担や情報連絡方法を一元化し(家族の携帯電話等)、情報共有や重複した探索を防ぐことが大切です。また、一時的な集合場所や時間(昼の12:00に役所の玄関集合等)、最終時間や場所を予め共有しておくことも重要です。何よりも二次被害(交通事故等)や二次災害発生の防止に留意することが必要です。要救助者の携帯電話やGPS端末機の電池残量を考慮し、最低限の電話や位置検索にするなど考慮が必要です。

認知症徘徊者の探索協力依頼(PDFファイル)

「認知症徘徊者の探索協力依頼」をダウンロードいただき、事前に記入できる箇所は記入しておくことで、探索時に第三者に協力いただく場合にスムーズに情報を把握、整理、共有することができます。

■ホームページで確認する 行方不明になった場合は最寄りの警察署へ「捜索願」を提出し、行政やケアマネジャー、関係者に連絡をしましょう。また、行方不明のまま見つからない場合は各市町村において保護されている場合がありますので、厚生労働省の「行方のわからない認知症高齢者等をお探しの方へ」を参照してください。

自宅に戻れない可能性がある、認知症の影響で行方不明になる可能性があることを抵抗や躊躇してしまうかもありませんが、勇気を出して近所の方やよく行く場所の方に説明しておくことで、気にかけてくれたり、遠方で保護してもらえる可能性もあります。