認知症徘徊コラム

家族の安心を“見える化”する。はじめてのGPS見守り入門

 認知症や高齢の家族を見守る方法として、近年注目されているのが「GPS見守り」です。
離れていても家族の居場所を確認できるため、はじめての見守りでも取り入れやすい方法として選ばれています。

「今日はちゃんと家に帰れているのかな」
「少し目を離した間に、どこかへ行ってしまわないか」

認知症や高齢の家族を見守る中で、このような不安を感じたことはありませんか。
家族の介護が必要になったとき、多くの方は最初になにをすればいいのか迷い、心配ばかりが増えていきます。
徘徊をしてしまう家族を、ずっと見張っていたいわけではない。
それでも、目を離すことへの不安が常に頭から離れない。
そんな家族の葛藤に寄り添う見守り方法のひとつが、GPS見守りです。

この記事では、

● GPSって難しそう
● 自分に使いこなせるか不安

と感じている方に向けて、認知症や高齢の家族を初めて見守る方でも分かりやすく記事にしています。
GPS見守りの考え方や使い方、介護を始めるにあたって準備しておきたいことをご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

1.認知症・高齢の家族を見守り続ける不安

 認知症や高齢の家族を見守る生活は、想像以上に心の負担が大きいものです。

● 徘徊で近所に迷惑をかけていたらどうしよう
● 何かあったらどうしよう

このような不安は、家にいるときでも仕事中でも、ふとした瞬間に頭をよぎります。
特に、一人暮らしをしている場合や、日中ひとりで外出することが多い場合「家族が見ていない時間があること」自体が不安の種になりますよね。
とはいえ、介護をする家族にも生活があります。
ずっと付き添い続けることは現実的ではなく「見られない時間」があることに、罪悪感を抱いてしまう方も少なくありません。
精神的な負担が重なり、本当はそうしたくないのに、つい本人に強い言葉をかけてしまうこともあります。
こうした状況が続く中で、高齢者虐待が起きてしまうケースが、決して珍しいものではないことも、現実として知られています。

 見守りに正解はありませんが、家族が無理をして続ける見守りは長くは続かないもの。
だからこそ、気持ちの負担を軽くする方法を知ることが、はじめての介護ではとても大切です。

2.家族ができる選択肢とは

 認知症や高齢者の見守り方法には、実はさまざまな選択肢があります。

● 近所や地域との連携
● 声かけや地域の見回り
● 見守りサービスの利用
● センサーや見守りカメラの設置

それぞれにメリットはありますが「離れている時間の不安」を完全に解消するのは難しい場合もあります。
その点、GPS見守りは「今どこにいるか」を把握できるという、とてもシンプルな仕組みが特徴です。
 常に見張るのではなく、必要なときに状況を確認できるため、見守る側の精神的な負担を軽減しやすい方法といえます。

3.見守りは「縛ること」より「安心感」

認知症の見守りというと

「行動を制限してしまうのではないか」
「自由を奪ってしまうのでは」

と心配される方も少なくありません。
しかし、見守りの目的は決して“縛ること”ではありません。
本人と家族、双方の安心感を増やすことが本来の目的です。

● 万が一、道に迷ってしまったときに早く気づけること
● 無事に帰宅できていることを確認できること

それだけで、見守る家族の気持ちは落ち着きます。

 安心があるからこそ「少し散歩に出てみよう」「今まで通り外出を続けよう」と、本人の生活の質を守ることにもつながります。
GPS見守りは、生活を制限するための道具ではなく、今までの暮らしを続けるための支え・サポート役として考えることが大切です。

4.はじめてでもOK!GPS見守りの導入

 GPS見守りにおいては「設定が難しそう」「機械が苦手でも使えるのかな」と不安に感じる方がとても多いです。
弊社でははじめてでも安心して使えるよう、サポートも充実しています。

■ 設定や変更もセンターが対応

 当センターでも実際に
● 端末が届いたら、まず何をすればいい?
● 設定は自分でやらないといけないの?

などといった質問をよくいただきます。
中には、スマホ操作が苦手という方も多くいらっしゃいます。

 弊社のGPS見守りは、はじめての方でもすぐに使えるよう、設定や初期準備はすべてこちらで行います。
必要な情報をお申し込み時に入力していただくだけでOK。
入力いただいた内容をもとに、GPS端末の初期設定や各種登録を完了させた状態で発送します。

また、利用を続ける中で、
● 登録情報を変更したい
● 見守り内容について相談したい
● 操作方法が分からなくなった

といった場合も、設定変更やサポートの対応をします。
「自分で設定しなければいけない」という負担がないため、機械操作が苦手な方や、普段お忙しいご家族でも、気軽に使い続けられるサービスになっています。

■ プランの選び方

 GPS見守りは、「難しそう」「準備が大変そう」と思われがちですが、実際の導入はとてもシンプル。
当センターのGPS端末には、レンタルと購入の2つの選択肢があります。
はじめて見守りを行う場合は、まずは短期間(1ヵ月〜)のレンタルがおすすめです。
実際に使ってみることで、

● 本人が負担に感じていないか
● 見守りの頻度はどれくらいか
● サイズや持ち運びに問題はないか

といった点を確認できます。
想定と違った場合でも、気軽に見直せるのがレンタルのメリットです。

また、お支払い方法は、コンビニ払い・銀行引き落とし・クレジットカード決済など、
複数の方法をご用意しています。
生活スタイルに合った方法を選ぶことで、無理なく続けられることも、
レンタルサービスの大きな魅力といえるでしょう。

■ メリットは届いたらすぐに使える

当センターの利用においてのメリットは、充電すればすぐに使えること。
「端末が届いたけれど、何を設定すればいいのか分からない」
「説明書を見ても不安で使えない」
といった心配はほとんどありません。
届いたら、充電をして準備完了となります。

また、GPS見守りで日常的に必要な操作は

● 定期的な充電
● 専用ページへのログイン

この2つが中心です。
スマートフォンで利用する場合は、専用ページをホーム画面に追加しておくと、すぐに確認できて便利です。

5.GPS見守りの仕組み・特徴

 GPSとは「今どこにいるか」を知るための仕組みです。
GPS端末は、上空を周回している複数の人工衛星から送られてくる電波を受信し、その情報をもとに現在地を計測しています。
この仕組みにより、屋外での散歩中や外出先などでも、地図上で位置を確認することができます。
独自アプリケーションの開発で「今の位置」だけではなく、その位置に行くまでどういう「移動経路」だったかを把握することができます。

● どの道を通って移動したか
● 最後に確認できた場所はどこか

といった情報を確認できるため、いつもと違う動きにも気づきやすくなります。
その結果、万が一の際にも落ち着いて対応しやすくなります。
外出先や仕事中でも、専用ページにログインするだけで、家族の状況を確認できるため「今どこにいるのだろう」という不安も解消できます。

6.アプリ不要の見守りがおすすめな理由

 GPS見守りについて説明すると、「アプリをインストールする必要がありますか?」と聞かれることがよくあります。
アプリでの見守りは、インストールした端末でしか確認できない場合があり、機種変更や設定が負担になることもあります。
 一方、アプリ不要のGPS見守りであれば、専用のログインページにアクセスするだけで利用OK。
IDとパスワードを共有しておけば、複数端末からも確認できるため、家族それぞれが状況を把握しやすくなります。
 家族全体や地域で見守れる体制をつくりやすい点が、選ばれている理由のひとつなのではないでしょうか。

7.最後に|無理のない見守りのために

 GPS見守りは、認知症や高齢の家族を「管理する」ためのものではありません。
家族の安心を見える化し、無理なく見守りを続けるための方法のひとつです。
はじめての見守りに不安を感じている方こそ、自分たちに合った形で検討してみてください。
困ったときは、家族だけで抱え込まなくても大丈夫です。
見守りの選択肢を知ることが、安心への第一歩になります。

参考
認知症介護情報ネットワーク 続・初めての認知症介護
GPS端末の特徴

https://www.ninchisho-haikai-gps.com/gps_rn/wp-content/themes/cure_tcd082/img/common/no_avatar.png

執筆:腰塚 侑香里(介護福祉士)
介護福祉士としてデイケアで働きながら、介護職の楽しさを発信するためWEBライターとしても活動中。読みやすく分かりやすい文章を目指して頑張っています!

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