参考事例

参考事例(警察との連携によるGPS探索)

【背景】
ご夫婦で暮らしていたが、利用者(GPS端末機を所持する人)が散歩(山中)して戻れないことがあったことからご家族が「認知症徘徊GPSセンター」のGPS端末を契約いただき、専用の靴で利用していただいていました。(ご家族は少し離れた場所に暮らす)※20分毎「GPS自動計測時間」の設定で毎日ヘルパーが充電していた。

●15:00過ぎにGPS端末の位置情報で山中に入ったことをご家族が確認
ご家族が駆けつけたものの山中だったためご家族だけでの捜索は難しいと判断して警察に捜索依頼。消防団と警察、消防等(ラジオ局が情報配信)で捜索開始しました。

●警察署の警察官から「認知症徘徊GPSセンター」に入電
認知症徘徊GPSセンターで契約している人が徘徊で山の中に入ってしまっているという旨の連絡。
位置情報を確認するための専用サイトログインID、パスワードを警察は把握していたものの、ログインURLがわからなかったため認知症徘徊GPSセンターに照会状況を確認したうえで当センターにて警察にログインURLを伝えました。
※利用規約第15条(位置情報の公開)により、生命の危険があると判断したため、認知症徘徊GPSセンターより位置情報を第三者(警察官)に開示。

●当センターの専用サイトにて警察官が位置情報を確認できたことを把握
消防団と警察官等がスマートフォンを利用し探索を開始する。同時に消防のヘリコプターでも上空から探索が開始されました。
※大勢の探索者が頻繁に位置情報を確認するため充電が急激に減る。この時点で既に夕方のため暗くなりだした時間だった。

●その後、充電切れと同時に発見されたと警察から連絡が入る


≪反省点、改善点≫ 以下の反省点は既に改善済です。

■関係者配布カードのログインURLが瞬時に把握できるようにする
当センター契約者には万が一に備えてログインURL、ID、パスワードが記載されている関係者配布カード(名刺サイズ5枚)を配布しているもののログインURLがわかりにくい表記だったため、見やすく大きな文字に改善しました。

■緊急時の位置情報探索頻度の周知
多くの人が検索をしたため充電が急激に減り、充電が切れてしまった緊急時は「充電が切れる可能背があるので最低限の検索にとどめてもらう」
※これをGPS端末送付時等に明記しておく必要があり改善しました。

■位置情報
今回ヘリコプターも出動したため、緯度経度を伝えて欲しいと言われたが当時のシステムでは「GPS座標」を表記できなかったためシステムを修正し、「GPS座標」を専用サイトで確認できるように改善しました。

※本「参考事例」はご家族が「同様にお困りの方々の参考になれば」というご厚意で掲載させていただきました。

 

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