認知症徘徊の要因と目的

認知症の症状には、「中核症状」と「周辺症状(BPSD)」があります。中核症状は直前のことを忘れる、同じことを何度も言うなどの「記憶障害」や、季節にあった服装ができない、順序や良し悪しの判断が低下する「判断力低下」、
日付、季節、時間、場所などがわからない「見当識障害」などがありますが、認知症による徘徊は「周辺症状(BPSD)[せん妄、抑うつ、興奮、徘徊、睡眠障害、妄想など]」によって引き起こされます。

徘徊の予兆要因

徘徊の予兆要因は、はっきりとした要因が解明されていないものの「認知症高齢者の徘徊に関する実態調査 : 平成26年度総括・分担研究報告書 : 平成26年度厚生労働科学研究費補助金 (厚生労働科学特別研究事業)」によると、薬剤変更は「徘徊頻度の変化」の改善や消失と高い相関を示していた、と報告されています。

薬剤変更

別の薬に変更など

居住変更

同居、引越し、入院など

家族・対人関係

人間関係が悪化したときなど

認知症徘徊には目的や原因がある

例えば、「仕事に行く」「買い物に行く」「習い事に行く」「友達に会いに行く」「ゴルフに行く」「墓参りに行く」「トイレを探す」「家族や関係者を探す」「お気に入りのモノを探す」など“行く・探す”が起因となっているケースや、今の状況や環境が不快や不安、居心地が悪いなどでその場から離れたいなど“離れたい”が起因するケースもあります。また、意識障害(せん妄)などから実際にはない音が聞こえたり (幻聴)、 実際にはないものが見えたり・あるものが別のものに見えたり (幻視)する不安や恐怖から“逃げたい”が 起因するケースもあります。

また目的地に向かう仮定で、お店や自宅がわからないなど道迷いの結果の徘徊や途中までわかっていたものの道を間違えたり、電車やバスで乗り違えてパニックになってしまい徘徊となってしまうケースもあります。

しかし、本当の起因は本人にしかわからないため、これまでの本人の性格や生活、嗜好、人生などから「目的」を推測(仮説)することにより、その後の対応方法などを考えられるのではないかと思います。「その人らしい生き方」を大切にし、さらにご本人の安全や家族の精神的・肉体的負担の軽減などを、家族や地域、専門職と協力して支援するかが重要だと考えられます。

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