メッセージ

本センターのホームページで今この文章を読まれている方の多くは「今」認知症によるご家族の徘徊で、その介護を同居または近い場所で主にしているご家族(配偶者、子供、子供の配偶者)ではないかと思います。優しくて、責任感が強く、頑張り屋で、自身の生活も制限され、また身近な人の理解不足など、心身ともに大変ご苦労されているのではないかと思います。

「認知症は病気」きっと「そんなことはわかってる」のではないかと思います。病気だとわかっていても、やはり親と子など70年も80年も続いた関係性を、そんな簡単に頭や心が受け入れられるわけがありません。それほど難しい病気だからこそ、認知症専門医や老人ホーム、グループホーム、デイサービス、訪問介護など介護を仕事にする専門職の人たちがいるのです。

だから、「今」の不安や心配、イライラなどはごく自然なことですので自分を責めないでください。認知症徘徊GPSセンターの役割はGPS位置検索サービスを提供することだけではありません。当センターを通じ、認知症徘徊者の介護でご苦労されている方々に情報やアイデアを提供することにより何かお役にたてればと思っています。

認知症による徘徊の定義

現在の日本社会において「徘徊」の定義は広義であり、例えば自宅の中や介護施設の建物内、自宅から外に出ても広い意味で「徘徊」という言葉が用いられています。そこで私たち認知症徘徊GPSセンターでは、これまで介護現場で介護職としての経験を有するセンター職員や有識者と検討し、認知症徘徊の定義をしました。これにより、本サービスや情報の提供において一定軸をもち進めていきます。

認知症徘徊定義

認知症徘徊定義は「認知症症状」且つ「移動を伴う」ことを前提に以下の3分類で定義しています。

①室内徘徊

自宅や介護施設など室内での徘徊

②屋外生活圏内徘徊

自宅や介護施設の周辺など住み慣れた地域やなじみの関係(特定領域関係)の中での徘徊

③屋外生活圏外徘徊

特定領域関係を超えた徘徊

認知症徘徊定義比較

  室内徘徊 屋外生活圏内徘徊 屋外生活圏外徘徊
安全性 高い 低い 低い
安心性 低い 高い 高い
生命への影響 低い 低い 高い
緊急性 低い 低い 高い

※本定義は論文等で発表した内容ではなく、操作的定義(評価をする場合の考え方)です。